プロも実践!かんたん前髪の整え方にそんなやり方があったのか!

カット

 

自宅で出来る!プロが教える超簡単前髪のセルフカット方法!

 

新型コロナウイルス感染症拡大防止策による外出自粛要請が続く中

テレワーク中や休校中で巣ごもりの方も多いと思います。

今状況ではなかなか美容室に行くこともままなりませんよね?

でも、髪は伸びる。

えぇ、新陳代謝ですから伸びますとも。

逆に伸びなきゃ困るんですけどね・・・

しかし、外出自粛要請前にカットすることが出来なかった前髪はそろそろ限界。

横とか後ろはなんとかなるけど前髪だけはね~。

という方、多いと思います。

そこで・・・

 

 

今までセルフカットでパッツン前髪になりすぎちゃってた人必見です。

 

まずは下準備から・・・

 

よくある失敗として、どこまでが前髪でどこからがサイド(横)の髪なのかわからず

どんどん切ってしまう事例。

 

 

しっかり分け取らないと結果、後からイライラすることに。

 

 

分けづらいときは少しだけ根元を水で濡らすと髪がパラパラせずに扱いやすいです。

美容室で作ってもらった前髪ならきっと、こんな感じの分け目が見えてくるはず。

 

 

しばらくセルフカットを続けていて前髪の境界が曖昧な方は、これを機にしっかりと分けて必要な分量はカットしちゃいましょう

 

カットする前髪の分け取りが終了。何の仕事もそうですが、職人技は準備が8割!

 

 

 

 

しっかり分けたら、不必要な横の髪はクリップなどで留めておくとよいでしょう。

前髪もだいぶ伸びました(笑)

髪は一か月でおおよそ1㎝~1.5㎝ほど伸びるので、眉とか目とかの規定ラインがある前髪はあっという間に伸びてしまう感覚があるのです。

 

 

分けた前髪の真ん中、約1㎝幅を指でつまみ出します。

 

 

 

つまみ出した毛束をねじりやすい方へねじります。

 

 

 

カットするのは毛先ですから、毛先までしっかりとねじります。

ねじる頃合いは、“だま”にならないくらいが目安です。

 

 

 

ねじりが完了したら毛先のカットしたい(切りたい)長さ分だけ指でつまんでおきます。

ここを多く持つか少なく持つかで仕上がりの長さが変わります。

 

 

 

それではカットしていきます。

指でつまんだそのすぐ上をカットしていくのですが、このときはハサミは大きく開かずに小さく開いて、少し引くような感覚でハサミを細かく開閉します。

 

 

一回の開閉でパッツンと切ろうとすると失敗しますので、一束のカットで3回~6回くらいのハサミの開閉で切ると失敗が少ないと思います。

 

 

こうして真ん中の一束のカットができました。

 

 

 

 

 

続いて画像向かって左側の1㎝幅の毛束を取り分けて

 

 

 

同じようにねじってねじってカットします。

ご自分でカットするとき、または誰かをカットしてあげるとき、どちらの場合でも毛束はおでこから少し持ち上げて切ってあげると毛先に若干の段差が付いて自然に仕上がりますよ。

 

 

 

 

左端まで同様に切っていきます。

 

 

 

真ん中よりも左側のカットが終了です。

 

 

 

同様に右側も切っていきます。

が、刃物の取り扱いは慣れてきたころが一番危ないです!

くれぐれも少しづつ慎重に切り進めてください。

 

いかがでしたか?プロの技でも分解して解説すると特別難しいことはありません。

 

下準備と、その都度の行程を焦らずゆっくり丁寧に行えば、だれでも簡単に前髪の調整はできます。

 

 

え?その前に、そんな切れそうなハサミは持ってない?

そうでした

そうでした

 

なかなかご家庭に美容師が使うようなハサミ(業界用語ではシザー)なんてご用意がないですよね?

ここからは、たぶん・・・全国の美容師さんから非難轟々かと。。。

それは承知の上で、敢えてご紹介します・・・

 

切りたい!でも、今すぐは美容室に行けない・・・

そんな方々への緊急事態宣言として

どこのご家庭にもある工作ばさみ!まさかの工作ばさみによるカットを。

 

これ本当に緊急事態のときだけですよ。。。

 

 

 

ご家庭にある工作ばさみで髪をカットする場合は、かならずハサミの付け根付近で。ハサミの根本、ここでカットするようにしましょう。

大抵の工作時はハサミの刃先の方をよく使いますので、刃先は完全に刃こぼれしてます。

その分、根本は使われていない刃が残っていると思われるので根本切りをおススメします。(固いものを無理に切ったことのある工作バサミは残念ですが使わない方がよいでしょう)

 

 

 

一度の開閉で一気に切ることはしないで、ハサミをゆっくり絞るように閉じると両刃に押された髪が逃げようとします。これを利用して数回の開閉であいまいに切ってみてください。

 

しかしです、刃物というのはそれ相応のものを使うと断面が全く違うんです。

切れる包丁と切れない包丁でトマトを切ったときの違いは想像がつくと思います。

やはり切れ味のよい刃物は素材にも優しい。

ということで、ご家族なり自分専用のシザーがご家庭に一丁あっても損はないのではないでしょうか?あるといろいろ便利ですよ~(笑)

 

やっちまった感ありあり、パッツンつんつるてん前髪とはおさらば!超自然な、いつ切ったの?的前髪の完成です。

 

 

 

一束ごとねじりを加えることで、ねじりがほどけたときに生じる誤差を利用して自然な前髪のカットラインを作り出せるんです。

とくに目立つ前髪は“線”で切るよりも“点”で切ったほうが自然です。

ぜひぜひご家庭でもカットしてみてください!

その際の刃物の取り扱いには十分ご注意を。

 

 

余談ですが、

 

よくお聞きする、縦にハサミを入れる前髪カットは、ハサミの角度や毛束を持つ指、バランスや位置次第で色々なカットラインを出せますので我々もよく使う技法のひとつですが、セルフカットの時は、切る瞬間を確認するための「自分の目」が近すぎて難しいかと思います。

また、誰かを切ってあげるときは自分の指先に刃先が向きますから指を切る怪我に結びつきやすいので注意が必要です。

刃先の切れるハサミがご用意できて、刃物の取り扱いになれてから試してみてください。工作バサミは絶対だめですよ!(笑)そもそも刃先が切れませんからイラつくこと間違いなしです。

 

 

さて、最後に上級編をお伝えして終わりたいと思います。

 

よく美容室でカットしてもらうときに目にすることがあるすきバサミ

業界用語ではセニングシザー。

どうですか?ちょっと欲しくなる響きでしょ?

 

 

基本は長さを切るための行程と変わらないのですが、

すきバサミには、一回の開閉につき何%カットができるかによっての種類があります。

 

すきバサミの種類(何%のセニング率)によって数回の開閉を繰り返すとハサミを入れたところが梳かれて、毛先にかけての毛量が減り、自然さをアピールするという仕組みです。

 

 

いかがでしょうか。

気になる前髪をセルフカットできれば、仕事中とても気になる視界や急なお出かけにも

いつでも対応できますよね。

簡単な作業ですのでぜひ、実践してみてください!

 

 

 

 

今回使用した道具

(下から順に)

リングコーム (しっかり分けたいときに細くなったテールを使います)

コーム (櫛・我々の第3の手)

シザー (ハサミ・我々の第4の手)

ダックカール (クリップ・余計な毛束を留めたり分けたり・地味な分無いと困るもの)

工作バサミ (笑・これでのセルフカットは緊急事態宣言の時のみでお願いします)

セニングシザー (すきバサミ・切った髪の毛先に表情を付けるとても頼れる第5の手)

(笑)

 

 

コメント